NHK大河ドラマ「真田丸」第44回「築城」

自信満々ハッタリかまし、ホラを吹き~嘘をつき~まかり通る~あいつは誰だ・・って我らが幸村様でございます。献策が通らなくてもいっこうへこたれずに次の手を考えるアグレッシブな生命力はまさに父譲り!毛皮を羽織っているからなおさら・・父ちゃんが、父ちゃんが幸村様に乗り移った!みたいな~。

え・・?今日はメインテーマがないの?スペシャル感はいいんですけど、スタッフロールとかどうすんですかああっ!

 籠城と決まったと聞いてやる気をなくす五人衆。それでも勝てる策を考えようという幸村様。これで勝ったと言い放っているのは家康様だ~~!
 籠城と決まったからには次の策をと、大坂城の絵図面に碁石を置いて布陣を考えます。まさにこれ!父ちゃんが!父ちゃんが幸村先生に乗り移った!状態や~。くどくど説明はせず、これまで見てきたお友達ならご存じだよねっていう、いいなあこの感じ。
 私が徳川なら南に陣を置く、よってここに出城を築く!つまり大坂城の南側に、父昌幸なら必ずそうする!いよいよ築城ですよ!そんな所に作兵衛殿到着!すえちゃん仮祝言のご報告!縁の薄い親子ではあってもやっぱり親子は親子、幸村様も喜んで感激してるご様子。そして兄・信之様の息子つまり昌幸様の甥子二人が徳川方に参戦すると聞いて複雑なお顔です。

 出城を築きたいと大野治長様に話を持ち掛ける幸村様。ちょうど後藤又兵衛様が同じ願いを出されたと聞き、ちょっとびっくり?あいつそんなにできるやつだっけか、みたいな?又兵衛様にしてみれば、あそこに砦を作れば誰だって攻めたくなるだろうと、つまり自分が大暴れして、そしておそらく死のうというお考え。
 又兵衛様との会見場が与左衛門殿が差配する厨の一角。この人なかなか趣のあるキャラになってらっしゃいますねええ。この人をこれだけ押すって事は、きっと後々の伏線・・カモ?
 やはり又兵衛殿は死ぬ気だと看破する幸村様。しかし私は勝てる出城を作ると幸村様が計画を打ち明けます。出城の前に空堀を掘る・・それでなくても高台でしたっけ・・敵が押し寄せてくるところに逆茂木と乱杭を配しておく、先陣が足踏みしている所に後から後から後続が駆け下りてきたらば敵は身動きもできない状態に!
 さらには誘い道の迷い道!父上もやってたね!鉄砲隊は二段構え!怯んだ兵も残らず撃つ!これぞ父安房守から受け継いだ真田の軍略、お家伝来の意地悪大作戦ですよ!かつてこうやって徳川勢を木っ端ミジンコにやっつけてました!父上が!・・あ、もちろん幸村様もその手先・・じゃなかった、配下配下、配下となって大活躍でした~。
 これには又兵衛殿も、はっはっは~~~と大喜びだ!勝つ戦にして、面白い戦!思わず味方が身を乗り出す脚本!ついに幸村様、出城作りの大役を譲ってもらえたご様子で~。

 五人衆と木村重成様が集まって配置の段どりです。幸村様は出城に六千の兵、重成様は八千で平野口、長曾我部盛親様は五千で八丁目口、明石全登様は四千で木津川口、後藤又兵衛様は遊軍として暴れまわってダブルプレー、毛利勝永様は四千五百で天神橋だそうで、これにはとにかくあばれはっちゃくな又兵衛様も大賛成でございました~。

 さて豊臣秀頼様にあらせられましては、幸村様の陣立てにご満悦でございます。だがしかし、大蔵卿局様と織田有楽斎様は不承知?牢人達に要所を任せるのが気に食わないと。しかも幸村様が出城に入るのがNGみたいで。兄の縁で徳川に内通しているのではないかと言い出す大蔵卿局様!作り直すのじゃと絵図面をくちゃくちゃに~~~!

 五人衆に計画の変更を告げる治長様と重成様、ちょいと面目なさそうなお顔なのがせめてもの救いでしょうか。しかし今度の計画は、出城もなければ五人衆の名前もなく、要所を締めるのは戦の手腕も疑わしい豊臣家所縁の方々・・・こりゃあかんわ~。現実を弁えずに願通りの展開になったらええなあっていうボンボン戦略や~。
 とうとう愛想をつかして立ち去ろうという五人衆メンバーを宥めて、この件を預かる幸村様。もうほとんどチームリーダーですわ。んで、茶々様と談判に及んだ幸村様ですけど、不発!カルタの神経衰弱なんか始めちゃって、現実の危機が全然わかっていない・・っていうかもしかして死にたいんですかね、茶々様?そなたの出城だけは作ってよい事にしてはどうかと言い出す始末。ほかの牢人達をどうしますか?どうもせんという構えの茶々様。こりゃだめだ~。
 幸村様が浮かぬお顔で歩いてまいりますと、待ち構えているのは治長様と重成様。腹はくくったという治長様の一存で、幸村様の布陣で戦に臨むとおっしゃる!幸村様以下五人衆と近しく接するうちに肝が座ってまいりましたか。戦をするのはそちらだ思うままにされよ!・・でも治長様の上には実母・大蔵卿局様と、茶々様の叔父上の有楽斎様が君臨している現状、この人を信じて大丈夫かにゃあ~。
 でも幸村様、今のうちに既成事実を作ろうとされんばかりに出城作りに取り掛かる!そして真田の兵は鎧兜を赤で統一!真田の赤備えと世に知らしめる!威勢が良くなってきたで幸村様。

 秀忠様が二条城にとうちゃこ~。そんなに急ぐのは考えが浅いなどと、まだまだご嫡男を戒める家康様。急ぐ必要はなかったと?・・・いやでも、幸村様の計画通りだったらアンタすでに首を取られてますえ~~?
 全国から家康様の元に集まる諸大名、その数三十万!全国の大名衆も駆り集められて、徳川軍は約三十万!ちょっとまってちょっとまって!それって関ヶ原の両軍を合わせたよりも多いんじゃないですか!

 松様は信之様のご伝言を伝えに行こうとしますが、それはまた難しいご注文・・・と思ったら、ここに出雲の阿国様、の、二代目登場!家康様の陣に向かうと!そして先代が拾ってきた女子がいたと思い出された二代目。一座に入り込んだ松様は、信吉様、信政様に父からの伝言を申し伝える事が出来ました~~。決して真田同士で刃を向け合うなと~。踊りのヘタな女子がいたなどという思わぬ辱めは、いつもの松様コントでした。
 いやしかし、後ろの方でじっとしてろって若武者に言ったって、そりゃああ無茶なような・・、あ、でも、信政様は断固反対でしたけど、信吉様は父の指示に従うとおっしゃって、その線で行こうという事に~。
 来し方を振り返る信之様。思うに任せぬ人生であってみたいな。そして弟と息子たちが今度は戦う、何時になったら安らぎが来るのかと・・・え?今の全部、お通様に話してたの?京から江戸に呼び寄せてる?あいやあああ、これなんだか、ラブアフェイアーの予感が漂うんですけどおおお!あっ!稲様!なんだか勘付いてる!あぶにゃ~~~い!

 幸村様の出城建築現場を有楽斎様が目撃!そりゃあこんな大工事、何時か気づかれますわ~。これはとおおんだビックリコニカや~~!有楽斎様がさっそく大蔵卿局様にお知らせすれば、ムキー!緊急会議です。
 与八殿が生渇きの赤備えの試作品を背負わされて漆かぶれの上、作兵衛殿に引きずりまわされた上、有楽斎様に出城計画を知らしめてしまう大失態の大活躍!作兵衛殿に巻き添えの漆塗りたくりはちょおおっと笑っちゃいましたよ~。
 秀頼様側近会議でつるし上げられて、幸村を信じて徳川を迎え撃つために許したのですと釈明する治長様ですが、大蔵卿局様は母の顔を出して・・偉い人の家族が仕事に口を挟むとろくな事にはならないと思うんですけどねええ。
 秀頼様は左衛門佐を信じてやりたいのだがと言葉を濁す・・。あなたが御屋形でしょうに!気弱な秀頼様を突く有楽斎様。あれの父親は裏切りに裏切りを重ねて生き残った男でございます・・・。いやあ、本当の事だけにたちが悪いわ~。んでもしかし、裏切りもせずに一人前になった武将がどこにいるものか~~~っ!

 さっそく幸村様の所にやって来た有楽斎様。出城工事の中止を申し渡します。傍らの治長様はしれっとわれ関せず~~。んで、こそっと申し訳なさそうにお詫びの言葉、ここで辞めればお咎めなしと秀頼様に言われたんだとか~~。
寂しい夕暮れ、中断された工事現場、幸村様の所に又兵衛様と勝永様がやってまいりました。お二人とも陣を追い出されたんだとか。これじゃあ何のためにここに来たのか。案の定城を出るつもりで幸村様を誘いに来たんだとか。もういっそ戦国トリオでやっていくか!!
 しかし幸村様はきっぱりとお断り。「豊臣を見捨てるわけにはいかぬ」!と、これを秀頼様が聞いてた~!とおんだ水戸黄門的展開だ~。でもそもそも秀頼様、幸村様の出城に共感されて視察に来られたご様子。
 豊臣を見捨てぬというのは真だなと幸村様に念を押す秀頼様。私は亡き御父上太閤殿下にお誓い申し上げました、と返す幸村様。そうですよ~~。あの頃の様子はあなたもかすかな記憶がおありでしょう、秀頼様も~。
 感動したお顔の秀頼様、この出城仕上げよ、私が許す!私はそなたらを信じておる!とまあ、御館様のお顔で下知されます。幸村様の希望が繋がりました~~。
 秀頼様はさっそく茶々様の所へお出でになられ、この城の主は・・私です。この戦、牢人達の力を借りねば我らの負けでござる!茶々様も、その場に居合わせた大蔵卿局様も秀頼様の勢いに圧倒されたご様子~。

 この時徳川秀忠様はすでに二条城。こうなる前に攻めて家康様の首を取っておればなああ、まさにこれ取らぬ狸の皮算用ですけど。佐助殿が見せる敵の布陣には、信吉様はちょっと遠くで一安心ですけど、お近くには伊達様のお名前も、上杉勢のお名前も・・・
 徳川勢では一部深刻なお顔の方もいらっしゃいますけど、対勢は落ち着いて余裕しゃくしゃく?源次郎は愚か者ですなと言い出す伊達政宗様、それを聞いて複雑なお顔の上杉景勝様・・・。家康様は余裕しゃくしゃく、政宗様は相変わらずゴマすってるうう~!我らの勝利は疑いなしじゃ~、うわっはっはっは!

 戦支度を着々進める大坂城。大野治房様も塙団衛門様も明石全登様も、各々個性といい味出してらっしゃる。そんな所に作兵衛殿、真田赤備えの兜をお披露目。鹿の角までお見事ですわ~。
 と、ここで、戦力の落差に加えて、大坂城の兵は牢人の寄せ集め、こんなんで三十万に勝てるのかと、ついこないだまで討ち死にする気満々だった又兵衛様が言い出しました。現金なおっちゃんでございます。でも前向きな気持ちになって戦に臨めるのならそれも又吉直樹かな・・。
 幸村様が又兵衛様に応えて曰く、我らは関ヶ原で苦汁をなめた、真の戦を知っている。敵は殆どが戦場を知らぬ者たち、この差は大きい、と。

 徳川軍の戦稽古に異を唱える家康様。そんなんじゃあだめだとダメ出しだ~。仕寄せとはよいか、城攻めの時に身を隠しながら土を掘り、その土で高い高い壁を作り、じわじわと進んでいくのだと、自らの手でやって見せる!老体に鞭打って後を受けて手本を見せる本多正信様も御苦労様でございます~。っていうかこんな老人しか戦を知らないのか!これは幸村様のおっしゃることに一里も二里も十三里~~~。
 案の定へばってますな、家康様。そんな所に敵の布陣が知らされました。細かくて読めん!これはなんじゃ?急ごしらえの出城でございますなああ、いらぬ所に作りおって、誰が守る?真田左衛門佐・・・ここで家康様の顔色が変わった!真田!また真田かっ!!
 いよいよ出城が完成!間に合いましたなああ。でけええええ!リアル感がすごいよ?んで、真田勢は赤揃えに身を固めております。ようやくこれで城持ちになった!と満足げな幸村様。堀田作兵衛殿が六文銭の旗を振る!赤い旗がいくつも立って!高梨内記殿が出城の名を訪ねれば、幸村様が誇らしげに仰います、決まってるだろう!真田丸よ!
 出た!真田丸!全景の鳥瞰図が映されたここで、メインテーマが始まりました!何ですかこの、宇宙戦艦ヤマト七色星団の攻防戦!みたいなスペシャル感!いつもより馬の嘶きが大音量だったような~!
 とにかくいよいよ最終兵器「真田丸」のお目見えでございます。ああこれ、昌幸様にもお見せしたかったなああ~~。

この記事へのコメント

鹿二郎
2016年11月11日 21:07
こんばんは。
 いよいよ真田丸築城開始・・・
 でもいかがわしい織田有楽斎様に軍事知識ゼロの大蔵卿局に邪魔されて、苦労が耐えませんね幸村様。
 小勢力の家族経営のような真田家と違い、大勢力の豊臣家では意思決定の速度が遅く、歯がゆい思いもされたことかと。父上昌幸様が、「城は大きいほど守りが手薄なところが出来る。」と仰せでしたが、人や組織も同様ですね。
 しかし必要な事は確実にやり遂げる幸村様、いかがわしい織田有楽斎様に邪魔されても豊臣家への忠誠心は見上げたもの、秀頼公が感動するはずです。本来、主従の信頼関係こそ、難攻不落の巨城より重要なんですが。
 そしてついに真田丸が姿を現し・・・
 でも大阪より、京都を奪取して、のちの鳥羽伏見の戦いみたいに、京都郊外に真田丸を築城して戦ったほうが、良かった気がします。大阪から京都まで制圧し、京都で真田丸の戦いを見せれば、全国に名を馳せ、豊臣につく大名もいたかも知れないのに・・
 最後に、娘の仮祝言を喜ぶ幸村様、ほとんどいっしょに暮らした事がない親子、思えば描かれてはいませんでしたが、人質生活の長かった幸村様も親と暮らした期間は短いものでしたね。この時代の武家はどこでも同じ話しがあったかと。
 そして真田の赤備え・・・って、たしか赤備えは主君の許可がないと使用できない色なハズ・・かってにいいんですかね・・笑
2016年11月12日 19:58
鹿二郎様、おこんばんは~。 いよいよですよ!真田丸!っていうか次回が一番の盛り上がりかも?
大所帯で気心の知れない方が上層部で、気苦労の連続だったでしょうねえ幸村様。秀頼様がもうちょっとしっかりと「お屋形様」を担ってくださっていたら、あるいは・・
秀忠様がとうちゃこする前に二条城を襲撃しとけば!この戦、確かに勝てたような気がするのは三谷マジックですかねええ。 戦国のレッド様は主君の許可が必要でしたか。今作的にそれは、上層部の魑魅魍魎様が横やり入れてくるかもおお。

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