NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第33回「傷だらけの魂」

ぱっぱっぱ~ぱらぱぱ~ん♪ぱらぱらぱぱらぱ~~~ん♪・・・はっ!傷だらけの天使でも傷だらけの軍師でもなく、傷だらけの魂でしたかっ!こりゃ失敬!いえほら、なああんとなくコンビーフとか食べたくなっちゃう今日この頃の残暑の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。本日も軍師官兵衛の時間の時間がやってまいりました~。

天正13年7月、とうとう関白となられて姓も豊臣と改められて、わが世の春の豊臣秀吉様。黒田家では職隆様の御法事ですねええ。長政様、留守を預かる責任重大。あらでもちょっと頼もしくなった感じで、その調子その調子~。

 秀吉様はこれまでいつくしんで育ててきた加藤様や福島様を取り立てて、新しい時代の到来ですね?そして天下に大号令の天下惣無事!信長様の天下布武を踏まえてらっしゃる?これからはもう二度と私利私欲に基づく争いは許さないとの平和宣言?
 でも天下の端から端まで見渡せば、東には徳川北条連合軍、西には島津の大勢力、まだまだ戦いが起こりそうな気配ですけど・・・つまりそこら辺以外はドンパチ禁止って事ですか。先週徳川を攻めるのは撤回された秀吉様、だからこそ九州は捨ててはおけない状況です。このワシが成敗いたすって・・黒田家にとってはまたも試練の時がやって来そうな気配が濃厚。

 黒田家三姉妹・・じゃなかった!三家臣の太兵衛殿善助殿九郎右衛門殿が何やら憂さ晴らし?九州出兵で先鋒で働かされるのは黒田家、しかし見返りが期待できないと太兵衛殿?四国攻めでは安国寺恵瓊様にまで領地が与えられたのに黒田家にはなんの恩賞もなかった?いやそれは、殿が自らお断りになったのだと善助殿、それだけかな?殿の事を快く思わぬものがおるせいではないかと九郎右衛門殿、いやあ、不信感とフラストレーションが渦巻く宵宴でした~。

 秀吉様と三成様は今だ上洛せぬ家康様に困り顔。一方家康様は悠々自適の唯我独尊。でもまだここは秀吉様、官兵衛様の案を取ってあくまでも家康様とは不戦の決意。不服顔の三成様に向かって秀吉様の言うよう、政に関してはお主ほどの男はおらん、が、いざ戦に関しては官兵衛の右に出るモノはおらん。あ奴は常に先を見る、このワシの考えを聞かずとも常に先を言い当てる・・そろそろそこがキモいんだよねーみたいなご発言!三成様は調子を合わせて油断のならぬお方ですよと悪口告げ口大全開。このセット、いつか見たような気がしてなりませぬなりませぬ。
 そこにやって来たのがおね様、グッタイミン♪三成ばかりをかわいがるのは程々に、他の家臣からの妬みが募りますって?そして茶々様へのご厚遇にヤキモチだ~~!秀吉様は笑ってごまかそうとしてますが、変なBGMも味方してますが、ごまかされないおね様!ですけど開き直って茶々様への恋慕を告白するお前様!鼻の下を伸ばしている場合ですかとおね様。跡継ぎを作るための側室プロジェクト、一人の女子にのみかまけていてどうするのですかと~!秀吉様それを弁えて言い繕うとして思わず読んだ名前が、「茶々」!おおお、お前様~~~っ!にしてもすっかりワルっぽいお顔になられましたよ秀吉様。

 舞を見物する秀吉様ご一行。茶々様は退屈顔?眠くなりましたと中座されてしまいました~!やっぱり一向のって来ない茶々様・・に行きあたるのが道薫様!元の荒木村重の後ろ姿ををマナジリけっして睨む茶々様。
 秀吉様に呼び出された道薫様、茶々様が貴様にだけは興味を示した!有岡城の顛末を申し聞かせよとのご所望にございます!道薫様この御命令を承られまして候。

 官兵衛様は高山右近様の南蛮寺に通ってらっしゃる?有岡城幽閉中に聞いただし様の讃美歌が心に残っているんですか。なるほど~あの時と同じ歌・・。もう6年になりますか。あの時有岡城を逃げ延びただし様のお子様はどうしてらっしゃるでしょうと・・・うわあ、分かり易い成り行きだ!
 官兵衛様のお屋敷に新顔の使用人。新吉殿とおっしゃる?あの男、どこかで見たなと九郎右衛門殿!いやいや、これもフラグなんでしょう?分かり易いなああ~。あら新吉殿の奥様も、どこかで見た事があるようなないような・・・。そしてこの子、って、もしかしてそ~~~なるのおおおっ?

 官兵衛様を訪う道薫様。例の茶々様がどういう訳か道薫様に出頭命令、有岡城の事を話せとのご所望で。あの一件以来時の止まった自分の心が、この告白の大暴露どうなるものか、そこん所を官兵衛様に見届けて欲しいと?うわああ・・なんだかちょっと甘ったれちゃんかも~。
 そんな所に九郎右衛門殿が連れてきた夫婦とお子様・・・はあああ!やっぱりっ!新吉殿とそのファミリー!!このお子様が実は村重様こと道薫様とだし様の間に生まれたご嫡男?有岡城落城の折、だし様がお子様を託してました!侍女の方に託してました!あの方がこの方であのお子様がこのお子様で?あん時の侍女、アントキのイノチなりいいっ!で、これが証拠と差し出すお子様・・又兵衛様とおっしゃるんですか、又兵衛君のお胸のクルスを差し出せば、道薫様にも見覚えのあるだし様のクルスなり~~!
 いやはや思ってもいなかった死角からの必殺キックで親子の再会ですよ~、と思ったら!それがしには子などおらぬと言い放って席を立たれる道薫様!父親としてそれはないでしょおおお・・・あ、でもしかし、又兵衛様やだし様を見捨てて逃げた父親が今さらおめおもえ合わす顔などありませんって事なんでしょうかねええ。庵にかえって我に返って感無量な感じの道薫様。嬉しかったんでしょうか悲しかったんでしょうか、どこまでも過去の因縁が追いかけて来ると言う諦めだったのでしょうか、村重様~~!
 官兵衛様が右近様を訪って此度の一件を報告すれば、右近様曰くだし様は際限のない戦いに苦しむ村重様のお心を救いたいとお考えで、それがデウスにおすがりするきっかけでございましたと。今にして思うだし様の隣人愛。苦しい時ほど隣人を大切に思うのでございまする、デウスの御教えにございます・・・うあああ、官兵衛様すっかりやられちゃったかも・・・

 さてさて道薫様ワンマンショーのディナーショーの宴開催!企画立案の茶々様と、秀吉様、官兵衛様、右近様、利休様、三成様・・・そうそうたるメンバーですねええ。そんな中で道薫様、信長様に恐怖して謀反を起こして右近様の裏切りでうまくいかなくて、負けて逃げ出して、っていう顛末を語ります。妻や家臣を捨てて何故生きながらえているのかという茶々様の御質問に、死にたくても死ねないのでございます、開き直って生き続ける私は乱世の化け物でございますと答える道薫様。
 そして道薫様、返す刀で、父母の仇の下で生きながらえている茶々様も化け物でございますとおおおっ!わたしも化け物、あなたも化け物、目つぶし投げてドロンドロン・・・確かに今作の茶々様、綺麗な化け物って言う作りになってらっしゃる!イイ感じの化け物ぶりですよねええ~、いえ、いい意味でいい意味で~。
 天下惣無事など絵空事、誰が天下を取ろうとこの乱世が終わる事などございませんと言い放つ道薫様。うわああ!秀吉様怒り心頭!太刀を手に激高!忍者部隊~!これで道薫様はお手打ちか~~。と思われた一瞬、かんらからから官兵衛様が大笑い海岸です!この男は死にたいのでございます、自分では死ねないので悪口雑言で秀吉様に殺してもらおうと言う他人任せの人任せ戦術?結局官兵衛様や茶々様のとりなしで、道薫様は手打ちにはならずに済んでしまいました。秀吉様アブラギッシュのヨダレギッシュ~!
 後で右近様に訳を聞かれて官兵衛様が言うよう、道薫殿には生きてもらいたかった、ここで死なせてはならぬと思ったまでです、って~。そしてさらに官兵衛様に粉を振る粉を振る~~。あなたはどうなのです、あなたは何故ここに来るのです、門は何時でも開いています!

 官兵衛様が目撃した道薫様ご嫡男の又兵衛様のスケッチ風景。絵が好きなんだ!結構お上手!官兵衛様感心して笑顔で作品を見て行くと・・・虫や亀の絵の間に誰やらの肖像画が!はっは~~ん、これまた分かり易い伏線ですよ。父への愛でしょう!又兵衛様~!
 道薫様の処分は大坂追放と決まりまして、官兵衛様は今一度息子の又兵衛様と引き合わせられまして候。この子は尋常ならざる絵の名手ですと紹介する官兵衛様。又兵衛様が差し出すお絵かきは・・・穏やかに少し笑ってちょっと悲しげな坊主頭の・・・道薫様でしょうなああ。笑ってるけど泣いてるの?うわあ、道薫様の胸のうちまで見事に似顔絵に仕立て上げられてます。
 これには思わずウルっと来ちゃった道薫様、良く似ておると言いながら・・絵が似ていたのかお顔がだし様に似ていたのか・・又兵衛様を抱きしめて溢れる涙の道薫様、だし・・すまなかった、と~。ようやっと最後の最後に人間らしい気持になられまして候。ここの親子にらみ合いのシーン、どうせやるならもうあと30秒続けて欲しかったなあああ・・・。なんなら1分でも!溜めて欲しかったかなああ!
 やがて旅立ちの日。庭一面の赤い紅葉。官兵衛殿・・いや官兵衛ワシはもう一度生きてみせると昔にちょっと戻った感じの道薫様。そして我が子又兵衛君には筆をプレゼントして、絵が好きならその道を究めるが良い、と~~~。
 この翌年荒木村重様ご逝去で、このお子様は後年、岩佐又兵衛と名乗られまして天下に名高い絵師として後世に名を残す次第となったわけでございます。いえらいいえらい・・・

 で、そんなこんなのあった後、官兵衛様はキリスト教の洗礼を受けてキリシタンとなられました~~~!洗礼名はシメオン?黒田・シメオン・官兵衛様ですか~。今にして思いますに、キリスト教も決して万能ではないみたいですけど・・・ご自分の心の苦しみを救ってほしかったんでしょうか?でもこれ、秀吉様とかご家族の皆様とかと相談しなくて大丈夫だったんですかねええ。
 光様もお福さんもビックリしてるじゃないですか。でもさすがは光様、すぐに立ち直って案ずるには及びませんと、委細合切合点承知のすけ?

 秀吉様の所に小早川隆景様&安国寺恵瓊様が御褒美のお礼にやってくれば、すかさず黄金の茶室を見せつけて度肝を抜く秀吉様。この奇想天外な趣向には毛利の覇者のご両人も口あんぐり!見て見て、秀吉様の得意げなお顔!さらにコマっしゃくれた三成様のお顔!でも・・・子供だましに見えてしまうんだなあ、これが・・・。

 関白秀吉様の所に九州の島津から交渉決裂の最後通告のお手紙到来だそうで、これで九州征伐が本決まりです!先週来なああんとなくスキマ風の吹き始めた官兵衛様と秀吉様ですが、ここは気を揃えて九州出兵へ、と言いたいところですけど。あら変な空気?
 こないだの四国では恩賞も与えなかったが、不満があるのではないか?と秀吉様、官兵衛様返して曰く、恩賞など要りませぬ、領地が欲しくて働いているのではなく、殿下の元天下が静まる事のみを望んでおりますと~~~。そして秀吉様、無欲な男ほど怖いものはない・・・うあああ!無欲に見せて腹の内で何を狙っておるのじゃお主はってお顔ですよ!そこまで疑う?猜疑心の藤原鎌足じゃないですか秀吉様~~~!

この記事へのコメント

鹿二郎
2014年08月18日 05:25
おはようございます。

豊臣秀吉公、わが世の春ですね。日本史上一位の出世頭ですし。
しかし、官兵衛様が恩賞をねだらなかったのは、大大名になって秀吉公にあらぬ疑いをかけられるのを防ぐためでは。とも思えてきました。

そして道薫殿、抜け殻のような聖人から、荒木村重に戻ったのでしょうか。しかし、有岡の悲劇の責任は重大ですし・・なんとも言えないものです。
しかし秀吉公、「化け物」となじられても、激高するより、不敵に笑い飛ばしていただきたいものでした。そのほうが、関白殿下としてのあらゆる意味での大きさを示せたような気がしますし。
2014年08月18日 16:08
鹿二郎様、おはこんにちは~。
いよいよ関白大出世の秀吉様、にしてもしかし、天下人になった途端にかように豹変されるものでしょうか、何だかえらく悪人顔に~。
道薫様は、信長様に勝つとか負けるとか生き恥とか、そういう言葉で小さい自分をごまかしてる感じ?結局の所信長様への恐怖に負けて死への恐怖に負けている自分の本心を掘り出して見つめるところから生き直さないと救われないんじゃないですかねええ。
化け物と言われたら、さようじゃさようじゃ茶々は美しさの化け物で、ワシは立身出世の化け物よ、この官兵衛は知恵の化け物で、三成はゴマすりの化け物じゃな、はっはっはっはっは~・・位に言ってもらったら、ドラマ的にどう繋げるかは問題ですけど秀吉様への好感度は化け物的にアップするかも~。
貧乏武士
2014年08月20日 11:38
こんばんちは。今回は退屈な回でしたね。
村重さん、あんた自分に子供はいないと言ってますがあなたとずっと一緒にいた村次さんは何だったんですかねぇ。(というかどこいった村次)
ただあのクッソうざい茶々を論破したときはスカッとしましたね。できれば茶々と糸はこれ以上出番が増えてほしくないですね。
2014年08月22日 21:05
貧乏武士様、こんばにちは~~!
退屈でしたか~。むしろ逆にあれですね、村重様の道薫様VS茶々様の妖怪大戦争一本に絞った方が良かったのかも?逆でしたか?こりゃまた失敬!
村次様!すっかり私、忘れてました!すみませえええん!いましたいました、いらっしゃいましたとも、優柔不断っぽい息子様!
あの時この方がオヤジさんを殴ってでも降伏させておればとおおおっ!・・・あ、でもちょっとwikiってみたら、ちゃんと仕官してるじゃないですか、秀吉様に!いやああ・・戦国時代は分かりませんねええ~。

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